○のろいをかけて夫婦を離反させ、不妊・不能にする。 ○赤ん坊を窒息させ、家畜を殺したり病気にする。 ○人間のからだ、とりわけ農民にとっての富の源泉である両腕を麻痺させたり攻撃したりする。 ○嵐をおこし畑に雹をふらせる。 彼女の肉体自体、武器である。彼女はからだからひどい臭いを発し、彼女を捕らえようとするものを無力にする。そしてその目は邪視(忌まわしい視線)を発し、それに見つめられた者は、狂気におちいる。 魔女の証拠はいくらもあるが、もっとも簡単な見分け方として悪魔学者に考えられたのは、『涙の欠如』であった。悪魔との契約は涙を流せなくする。だから一旦、改悛し告白すれば、ふたたび涙を流すことができるようになった。 では、なぜ魔女と涙が関係するのか。涙とは改悛したものが罪を洗い流すのに役立つ。それは神の怒りをやわらげる。このような涙が、キリスト教徒の救済の敵である悪魔に快いはずはないから、できるかぎりそれを流させないようにするのだと説明された。 悪魔と魔女は、血の契約書を交わす。悪魔は魔女に、のろわれた超自然力をさずける。そのかわりに、魔女は生涯、悪魔につかえることを誓う。十字架をふみにじって、イエス・キリストもマリアももろもろの聖者もローマ=カトリック教会も、それらのとりなしや祈りの力も、全て拒否する。そうした内容を自分の血で記し、署名する。 この契約がなりたつと、魔女は、自分のからだの一部、爪や髪の毛や血を悪魔にプレゼントする。悪魔は彼女に金銀をあたえ、今後定期的にサバトに飛んでくるための軟膏をあたえ、さらに地上での悪行のために、伝染病を起こす黒か灰色の粉末を与える。魔女はその家に手下たる、『使い魔』をモグラ、コウモリ、カエル、トカゲなどとして飼いならす。自らはたえず男夢魔と交わって、飽くことのない性欲を満たす。
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